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フラッグス

自分にしかできないものづくり

日本初の磁器として誕生以来、400年の歴史を誇る有田焼。その長き歴史の中、江戸期には『技術の継承』のため、有田の地域ごとに献上品や日用品など生産品が指定され、使える技法にも制約が設けられていました。生産地域の規模、生産量、原料の供給具合など、その特性に合わせた作陶が試みられたことにより、今も『窯独自の技術』を受け継ぐ土壌が培われ、その中から『個性』が育っていったのです。
私たちフラッグスも同じ有田焼の窯元とはいえ、成り立ちや窯の規模、製品の特徴や得意な技法など、それぞれ異なります。
だからこそ、それぞれの『つくり手としての個性』を伝えるべく7つの窯元が自らの旗を掲げ、立ち上がりました。
その7つの集合体が『フラッグス』です。
『自分にしかできないものづくりとは?』 この理想を追い求め、日夜自問自答し、己と徹底的に向き合い、『技術と個性』を継承しながら新しいものづくりを目指します。




フラッグスの人となり

[Text By Webdesigner&Photographer Shizuko Tazawa]


私とフラッグスメンバーとの出会いは2019年9月。
元々公私ともにお付き合いのあった皓洋窯さんからのお声がけで初めて勉強会へ参加した時でした。
焼き物の業界に身を置き、デザイナーとして十数年活動していたものの、初めてお会いする方がほとんど。
年齢は近いとはいえ、フラッグスメンバー+ディレクターの浜野さんを入れた8名の方との対面は、実は緊張していました。

勉強会では初めにご紹介してもらい、そのまま、皆さんの新商品開発の進捗報告へ。
順番に話が進むにつれ、私はちょっとした衝撃を受けました。
それは、年齢、キャリア問わず、本当に遠慮のない、というかストレートなディスカッション。
そして、問題解決への惜しみないノウハウの共有があったから。

私も、ものづくりに携わるものとして、仲間とは言え、「ライバル」でもある存在に
苦労して手に入れたノウハウを教える、ということの難しさが分かります。
だからこそ、驚きと感動にも似た感情が生まれたのです。

日を経て、私も無事?仲間として毎月の勉強会に参加し、その後の懇親会に顔を出す中で、副千さんに聞いたことがあります。
「皆さん、なぜそんなに窯の特徴となるものとか、ノウハウまで共有するんですか?」と。
そうすると、
「自分だけで大切に抱えていても、その技術はなくなっていくだけやけん、知ってもらった方がよかたい。」と返答。
続けて笑いながら「そう簡単にはできんはずやし~。」

この答えを聞いて、私もデザイナー仲間とフラッグスみたいな関係になりたいな。自分もこういう人たちになりたい。と思いました。

フラッグスの説明では、「理想」とか、「継承」とか堅い事ばかり書いてあるけれど、
フラッグスの皆さんは、あたたかくて、かっこよくて、熱意のある、そんな人たちばかりです。

About us 7つの窯元

  • 01

    伯父山窯

    岩永 真祐 / Shinsuke Iwanaga
    有田の川や山にはべんじゃらと言われる陶片が落ちている。小さなころからきれいな絵柄を見つけては拾い集めていた自分にとって、べんじゃらは昔と今をつなぐ大切な宝物。うつわの中にべんじゃらのデザインを忍ばせ、現代の食卓に有田焼の伝統の息吹をそそぎたい。

    @ojiyamagama
  • 02

    貝山窯

    藤本 和孝 / Kazutaka Fujimoto
    陰影の美しい波の彫刻は職人の手業が生み出した。波間に千鳥が飛び花々が流れ舞う姿に憧憬して。大小の皿を組み合わせることで大海原へと景色を広げるうつわたち。そんな波のキャンバスに、料理という色彩豊かな絵の具で使い手が描く作品へと思いを馳せる。

    @kaizangama
  • 03

    皓洋窯

    前田 洋介 / Yousuke Maeda
    ものづくりの起点は、自分たちの生活の中で「こんなうつわが欲しい」を形にしたいと思うこと。先代から作っていたものを現代に合わせてリデザインした、みのりシリーズ。笑顔とやさしさが溢れる日々の食卓の一助になればと願いを込めて、縁起物の形をランダムに描く。

    @kouyougama.arita
  • 04

    副千製陶所

    副島 謙一 / Kenichi Soejima
    注ぎ口や取っ手、茶こしの穴も熟練の職人が丁寧に手仕事で仕上げている。あっという間の技でみるみる形が変わる様に驚かれる。伝統の水玉模様であっても色が変われば、品格がでたり、さわやかになったり、かわいくなったりと、表情も変わるのがまた楽しい。

    @soesenseitousho
  • 05

    陶悦窯

    今村 堅一 / Kenichi Imamura
    限りある天然の資源を大切に使うこと。ルーツである三川内焼の細工を次世代へ受け継いでいくこと。
    その想いが自分の核となる。静かにいただくお茶も野の花を飾った一輪挿しも、日常の中にある小さな幸せ。使う楽しみは、きっと周りも幸せにする時間(とき)を生むと信じて。


    @touetsugama
  • 06

    福珠窯

    福田 雄介 / Yusuke Fukuda
    有田焼であるからこその伝統を感じるもの。トレンドに左右されない気品ある染付を知るきっかけにもなるようなうつわをつくること。凛とした表情のうつわの出来栄えから、
    ひと筆に込めた思いや、ひとつひとつ丁寧に仕上げた細かな仕事が、使い手に垣間見えることを志す。


    @fukujugama
  • 07

    文翔窯

    森田 文一郎 / Bunichiro Morita
    緻密な細工はひとつひとつ丁寧に。黙々と集中している時間もふっと休憩している時間も工場の傍から自ら作った小さな人形たちに見守られている。
    エレガントな曲線やシャープなライン、モダンな四角、コーディネートに合わせて楽しむ新しい磁器製のカトラリー。


    @bunsyohgama








Member List

伯父山窯
〒844-0021 佐賀県西松浦郡有田町応法丙3565
TEL : 0955-43-3141
https://ojiyamagama.official.ec

貝山窯
〒844-0025 佐賀県西松浦郡有田町外尾山丙1797
TEL : 0955-42-2665
https://kaizangama.stores.jp/


皓洋窯
〒844-0012 佐賀県西松浦郡有田町桑古場乙2380-1
TEL : 0955-42-2762
https://kouyougama.co.jp/

副千製陶所
〒843-0303 佐賀県嬉野市嬉野町大字吉田丁4116-14
TEL : 0954-43-9704
https://peraichi.com/landing_pages/view/pldm

陶悦窯
〒844-0027 佐賀県西松浦郡有田町南原甲778
TEL : 0955-42-3464
https://touetsugama.com/

福珠窯
〒844-0002 佐賀県西松浦郡有田町中樽2-30-16
TEL : 0955-42-5277
https://fukujugama.co.jp/

文翔窯
〒844-0017 佐賀県西松浦郡有田町戸杓丙147-36
TEL : 0955-43-2392
https://bunsyohgama.official.ec/



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